PGT−Aすべきか否か

書くべきかどうか悩みますが、書くことに・・・

個々によっての考え方があるので、解釈はお任せします。

 

着床前診断の検査が広く公になり、条件はあるもののされる方の数も多くなってきました。

私はことあるごとに検査した方がいいんじゃないかと思っていました。

なんと言っても、流産を数回されている方にとっては移植するのが恐怖です。

またダメになったらどうしよう、流産が怖くて戻すのが怖い。流産が続くとどうしても妊娠への希望が持てなくなってきます。

予め胚盤胞の時点で分かるなら、その時に調べた方が断然いい。異常がないと分かれば随分心は救われるものです。

 

あとは、年齢的な問題。

44歳、45歳で採卵・移植を繰り返すのもしんどいもの。なるべく時間を効率よく使いたいところではあるので、やはり調べてから臨みたいものです。

その他として、凍結が複数個できた時。

凍結胚がたくさんあるのもなかなか怖いもので、これもまた調べられれば調べた方がむやみに移植せずに済むと言うこと。

20個も凍結があると、戻し切るまでに時間がかなりかかります。検査をすればそんなに凍結せずに済むでしょうから(全部正常胚の確率は低いとみて)、これもまた検査した方が良い気がします。

 

再三検査を進めてきたものの、ここにきて見解が分かれるもの。

私も色々感じると言うか、気になることが増えてきました。

 

うる覚えですが最初にこの検査を受けた方の話を聞いたのが、2015年くらいでしょうか。

聞いたことのない話に、よく分からない内容だったのを覚えています。

 

そしてアメリカで治療された方の話では、それはまた日本とは比べ物にならない程精度が高いもので、出産できる確率が98%を超えるものであったり、遺伝子解析に関して優れた国なんだと気づかされました。

 

その優れた遺伝子解析にたどり着くのは、日本はいつのことなのか。

 

他は、その胚盤胞を調べる検査について。

受精卵の膜を切り、中から細胞を取り出す・・・この部分が非常に解し難い内容です。

当たり前ですが染色体を調べるので細胞を取るわけですが、それを取る方の技術であり、取る場所だったり、”人”によるところがかなり大きい訳です。

慣れている方もいるし、まだまだな方もいる。何の世界でもそうですが、始まりはこうなるしここから分かるようになるものです。当初体外受精が始まった頃と同様に、生まれた子がどうなるのか、将来どう成長するのか。あの時分からなかったことが今やっと分かることが増えてきましたしね。

検査方法もですが、細胞を取った後・取る前。厳密に言うと同じ卵ではなくなってしまいます。

分かりにくい話ですが、取る前の状態と取った後の状態ではその物自体が変化します。

結果が仮に正常だとしても、それは取る前の話であり、取った後の話ではないと言うこと。

この辺りがこの検査の、非常に難しいところなんだと最近感じています。

 

この東京には非常に多くの不妊治療のクリニックが存在しています。

ただ、私が知る有名な(技術的にも、知名度としても)先生は、検査を推奨していません。

そこも腑に落ちない点であり、疑問です。

 

それでも今まで着床前検査で見事に出産された患者さまの顔を思い出すたび、やってよかったなとも思っています。

それも紛れもない事実なんですけどね。

患者さまが妊娠できればそれでいいんです。

それが1番なんだけど、どうしても勧めにくくなってきました。

 

よくよく話して見て、決めていかないといけないのは今までと変わりないけど、

現状を伝えていかないといけないなと思いました。

 

悩ましい。。

 

※解釈は人それぞれなので、ご理解ください。

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