ようやくつかんだ夢 10

地方のAクリニック通われていた患者さまから。

都内のBクリニックでも不育症の治療を受けられるらしいです・・・

とお聞きしたので、そこ行ってみよう!とすぐ初診に行っていただきました。

 

今までに3件不育症のクリニックに行かれましたが、もう最後の病院だろうと思っていました。

(不育症だけでこんなにあることに驚きですが・・・)

 

・ネオセルフ抗体検査

→基準値内(20くらい)

・抗第Ⅻ因子抗体

→高値(IgG・IgM)

・抗プロテインS抗体

→高値(IgM)

・抗フォスファチジルセリン・プロトロビン複合体抗体

→高値(IgM)

 

とはいえ対処法が「アスピリン」しかないのでどうなのか悩ましいものでした。

それに付加して、ピシバニールという注射を打ちましょうという話になりました。

 

ピシバニールは不妊治療の中でもなかなか妊娠されない方が提案されるものです。

ピシバニール自体の効果については有意な論文はまだないようですが、打つことで妊娠継続される方がいらっしゃるので

やってみる価値は十分にあるんじゃないかと勧められたようです。

(ピシバニールは妊娠に有利な免疫状態にするものだそうです。)

いろんな対策を練りつつ、PGT-Aをするかの相談も含めて次のクリニックへ転院することにしました。

 

不育症の先生の見解としては、PGT-Aはやったほうがいいとのこと。

でもあなた(患者さん)の場合はそれ自体が合わないのかもしれない、ということもあるのかもとのことでした。

 

うーん。

まだまだ分からない世界だけど、なんのためのスクリーニングなのかと思ってしまったので。

また検査するのはどうも踏み切れないところがその時ありました。