子宮内膜を厚くする

子宮内膜が厚くならない問題は永遠のテーマで、先日も内膜問題で移植キャンセルになった方がいます。

 

子宮内膜は、エストロゲンが分泌されることによって増殖されます。

つまりは、卵胞が成長することによってエストロゲンが出るので、それによって内膜が厚くなります。

 

何ミリなければいけないのかという問題は非常に難しいです。

何も気にしないクリニックもありますし、10ミリは超えたいと仰る先生もいます。とはいえ、厚ければ厚い方がいいという話も最近そうでもないんじゃないとは思われています。

それでもある程度の、6ミリ超えを狙いたいところではあるのでポピュラーな方法から順に書いています。

 

内膜がなかなか厚くならない場合、ほとんどがホルモン剤を使用して厚くする方法をとります。

色々あります。。

 

・エストラーナテープ

1番有名であり、よく使われているかと思います。張り替えたり増やしたりすることで子宮内膜にアプローチします。

やや剥がれやすいなどのデメリットもありますが、皆さん保護テープ的なものを貼ってガードされています。

あとはかぶれたりもありますが、効率よく厚くするにはとてもいい方法かと思います。

 

・プレマリン

飲み薬です。これもよく使われている印象です。テープと一緒に使う方もいますし、プレマリンのみの方もいます。

服用していると胃もたれする方もいますが一般的には眠いとか頭痛するとかの副作用があるくらいかなといった印象です。

1日あたり(1回あたり)に飲む量はクリニックによると思いますが、多いと1回3錠だったりします。

 

・ジュリナ

プレマリンよりも1錠あたりの量が少なめなせいか、あまり子宮内膜を厚くするのには用いられないイメージです。でも、自然系のクリニックはジュリナが多いかもしれません。

 

・プロギノーバ

プレマリンの代わりに処方するクリニックがあります。これが合う方、プレマリンが合う方といらっしゃいます。

副作用はプレマリンと変わらない感じですが、プロギノーバが効果あった印象もあります。まぁ、個々によるかなとは思いますが、プレマリンやテープで効果がなかった方は使ってみても良さそうです。

 

・ビタミンE

イレギュラーながらよく処方されている印象です。明確に子宮内膜を厚くするために飲ませている場合と、あとは血流をよくする目的で飲ませているようです。市販でも売られているので、市販を勧められて飲んでいる場合もあれば、ユベラを処方されているケースもあります。

 

・アルギニン

最近聞かれるようになったこのサプリメント。成長ホルモンを促して筋肉増強・・・男性的なイメージが強かったですが、体内の血流をよくすると言う意味ではお勧めです。子宮内膜を厚くすることに期待できるものだそう。男性の精子の運動率を向上させる効果もあるらしく、今後注目されそうです。

 

・サイトテック

最近都内では聞かないのですが、以前はよく飲まれていました。薬の作用的には、胃潰瘍の薬なので子宮内膜とは全く関係のないものです。月経期に飲む、がマストです。逆に黄体期(排卵後・移植後)は禁忌で、子宮収縮を促すので使えません。

怖い薬ですが、月経期に飲むことで子宮内膜を厚くしてくれるようです。

 

・当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、温経湯などなど

漢方にも色々種類がありますが、個々の体質によって分かれるので安易に飲まず処方していただくのがベターです。

 

他にも色んな薬があるかと思います。

薬によって効き方が異なるのと、やはり個人差が強いことと、周期によっても異なります。

ダメでも次周期では厚くなったりしますしね。

子宮内膜再生法として、PRP療法というのもあり自身の血液を抽出し、血小板を子宮内に注入する方法もあります。

施行例が少なく施行しているクリニックも少ないですが、これは最終的なところかと思うのでまずは薬で変えていくのが標準かと思います。

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