採卵するかを考える
「次の周期、採卵した方がいいですか?」
これ、色んな意味が含まれていますよね。
以前に刺激をたくさんした次の周期は、全然卵採れなかったのでやめようかな。
前回も採れなかったし、気持ち的にやめておこうかなと思った。
出張日に被るから、今回はやめておこうと思う。
などなど。
採卵って色んなストレスがかかりますよね。
注射や薬が多くて、むくんで仕方ないとか。
個人差はありますがホルモンを入れるとどうしても体になんらか影響しますね。
そして採卵といえば、痛みに対する恐怖がすごくあります。麻酔があると少し不安も和らぎますが、局所麻酔だと痛みはそこそこにあったりします。もう2度と採卵したくないと、仰っている方も実際にいらっしゃいます。
(無麻酔でも全く痛くないという方もいます。痛みの度合いは個人差ありますしね。)
そういった体の負担も多いので、連続して採卵することはしんどいことかと思います。
無理はせず、休む時は休む方がいいと思うし…でも休むのも辛い時があります。
焦りや不安が、押し寄せて耐えられなくなることもありますからね。
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私が今診ている患者さま。
47歳、3年半ほど通われています。
AMHも高く、FSHは低い。
ホルモン値は30代の方と変わらぬ数字です。
薬の少ないクリニックに通われていた患者さま。
胚盤胞もできるけど、治療は順調ですがなかなか着床しません。
状況は悪くない。
でも、年齢のせいにされるところにどうも気がかりだったので負担にならない程度に
検査を受けていただきました。
その中で子宮内膜炎(着床障害の要因、また別の機会に書きます。)の検査を
受けたところ、
陽性、しかもかなりひどい炎症。
2人で愕然としました。
もっと早く分かっていたら、今まで戻した卵も着床したかもしれないのに…と。
時間は元に戻らないとわかっていながら、悔しかったのを今でも覚えています。
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そして前のクリニックに不信感も募り、今のクリニックに転院。
今はまだ採卵中ですが、やはりここでも数個凍結できています。
前回前々回と、2周期続けて採卵を試みたのですが、
前回は5個採れたものの、結果は全滅でした。
「どうして採れないの…」
ホルモン値もですが、お体の状態も良く血流が良い状態ではありましたが結果が
伴わず落胆しました。
クリニックの先生からは、
「連続採卵が向いていないのかもね。次周期は休んで。」
そう言われ…
”だったら先に言ってよ…”
本当に、そんな気持ちですね。
別の患者さまも、
連続して採卵すればするほど結果が悪くなる方がいます。
気持ち的に焦る部分もありますが、
”休むこと“が結果に繋がる場合もあります。
採卵結果に悩んでいらっしゃる場合は、休むことも視野に入れることを
考えても良いかもしれません。
それではまた、次回。
※個人の見解であり、個人差がある内容ですのでご理解ください。