生理前の出血について

排卵を迎え、教科書的にいけば約2週間で生理が来る計算なのは妊活経験者であればご存知の方も多いかと思います。

とは言え、もう少し早い方もいるし、遅いかともいる。だからと言ってダメなわけではないけど、いわゆる高温期が短い方は一度クリニックに受診し検査を受けることをお勧めします。(黄体ホルモンの検査)このお話はまた次回に。

 

生理予定日が今日だった場合、その1週間前から少量の出血がある。ナプキンをあてるほどでもないけど、おりものシートくらいは必要な量くらい出血量。大体1週間くらいそれが続いて、本格的な生理が始まる方が割と多く見られます。これに慣れてしまって、あえて聞いても記憶にない方もいらっしゃったり、覚えていない方も多いのでその時期に連絡をして伺ってみないと分からない時もありました。

生理前の出血というと、大抵黄体ホルモンが出ていない・少ない。(黄体機能不全、まで起こっている方は少ない)だとすれば黄体ホルモン剤を飲まないとせっかく着床しても、妊娠が継続することはないです。仮に着床しても、黄体ホルモンが少なければその時点で流産になります。(化学流産)

タイミング法でうまくいかない、人工授精でうまくいかない、ステップアップして体外受精に移行した時、1回目で妊娠できた!良かった良かったという話です。でも、体外受精だからうまくいったのかというと、もちろんそれもある。でもそうじゃないかもしれません。タイミング法・人工授精では、排卵後黄体ホルモンを飲んでおらず、自然に生理が来るのを待っていました。するとやはり生理予定日1週間前から少量出血がありました。一方体外受精においては、移植後に黄体ホルモンのお薬を飲んでいます。その時は出血はなかったので、これはもしやと思ったら、見事妊娠に繋がっていました。

黄体ホルモンの検査は大体生理予定日1週間前くらい、排卵1週間後くらいを目安に採血で検査をします。その数値によって足りているかどうかを見ますが、そこで足りていれば薬はなし。基本何回もやる検査ではないので、1度問題なければ飲むことはありません。ただそれが体外受精になると大体は飲むことになるので、解決されることが多いんだと思います。

黄体機能不全という疾患に罹っているわけではないけど、黄体ホルモンが不安定な方がいらっしゃるのは事実です。年齢に問わず、不安定な方は一定数います。飲むだけで解決する可能性もあるので、分かりやすい指標としては生理前に出血があるかないか、ある方は一度クリニックに相談してみるのも良いかと思います。

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