高刺激からの低刺激は怖いもの

今日から数日移植が続きそうです。

 

八丈島からの患者さま。

そもそもコロナ以前から、天候事情で飛行機や船のアクセスで東京へ移動されるのにとても大変で、採卵なんかはスケジュールが非常に大変でした。

そしてようやく凍結できた胚盤胞を今日移植することができました。

 

2年前まではAクリニックにて不妊治療をされていましたが、結果は全くと言っていいほど良くはありませんでした。

採卵自体がうまくいかず、空胞であることや変性卵であることも多く何かと前に進めない状況。

なので、卵がない以上移植もできないのでここで続けていくことに悩み始めていたところでした。

 

そこからBクリニックに転院され、驚くほど採卵結果は良くなり、そして以前は1度もならなかった胚盤胞になりました。

その後コンスタントに採卵・移植されていてうまく事は運んでいます。

 

Aクリニックは、中刺激〜高刺激

Bクリニックは、低刺激

採卵方法がまったく異なるところが大きな違いです。

個人差がありますが、刺激をすれば大量に採れそうだけどやはりそんな簡単な問題でもないようです。

刺激して採った方がいいのかと思って刺激系に行かれていましたが、結果的に薬も減っていったものの全然育たなくなっていきました。

そしてBクリニックに移って、注射がなくなり薬が減る事でさらに採れないんじゃないかと思っていらっしゃいましたが、確実に1個採れてそれがうまく胚盤胞に育ってくれたという訳です。

 

クリニックを変えると劇的に結果が変わる方もいます。それは良くも悪くもですが、自分に合った方法というのはなかなか難しいものですが、それは今までの治療歴や年齢によっても結果は変わってきます。

ただ、この方のように高刺激から低刺激に移るのは結構リスキーなものがあります。

採れなかったとは言え、刺激をしていたので卵が少なくなっているのは事実です。

結果として採卵はできなかったものの、多くの卵が出てきて刺激されていたので在庫が少なくなっている状態です。

刺激をしないことが必ずしも吉と出るかは、正直微妙なところです。自然な方がちょうどその方にとっては卵が育ちやすい状況だっただけで、誰もがうまくいくわけではないかと思います。

低刺激でうまくいかないから高刺激にいかれるのはまだいいとして、高刺激から低刺激へはかなりリスクがあります。

刺激方法を変えてうまくいく例もありますが、慎重に選ばれるとよいかと思います。

どっちもいい部分はあるけど、選ぶのは慎重に。

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