だめなら変えてみましょう
何か月かに1回、妊活をいつまで続けるかのお話をすることが増える時期があります。
何となく皆さんのタイミングが合うときがあるのか、今週同じ話ばっかりしてるなぁと思う時があります。
”いつ”と決めなくてもいいと思うけど、なんとなくゴールを決めたいのかもしれません。
ゴールを決めたら決めたで、またそのゴール地点を変えたくなるもの。
妊活のやめどきは本当に難しいものだと、常日頃感じます。
採卵をしてみたけど、去年10月から1個も凍結できていない患者さま。
色々考えてみて、次は採卵ではなく移植することに。
決してホルモン値も悪いものではなかったので、採卵できなかった理由がよく分からないものです。
採卵前の診察では、
5日前:17mm × 1個、15㎜ × 1個
3日前:20mm × 1個
1個なくなっちゃった?
刺激方法はよくあるアンタゴニスト法。
※アンタゴニスト法:月経開始から連日注射を開始し、排卵のタイミングを見計らってGnRHアンタゴニストを注射。(セトロタイド・ガニレスト)排卵抑制と捉えると分かりやすいかもしれません。アンタゴニストを注射し、排卵のタイミングを調節する。
プラス飲み薬(クロミッド)を服用。
刺激しつつ、抑制も掛けつつ。
そんな追いかけっこをしていると、卵胞の反応も思い通りにはいかない時があるものです。
抑制がかかりすぎると、うまく育たないことがあるようで、そういったケースは今までに何回か見てきました。
勿論みんながみんなそうではないけど、抑制がかかり過ぎるケースは結構あります。
うまくいけば、排卵させずに育てることができるので複数個採るには良い方法です。
ただ、複数個育つどころか1個採ることさえも難しい場合もあるので合う・合わないが非常に難しいところです。
今回の採卵経過は、1個排卵済、もう一つは変性卵でした。E2も他のホルモン値も問題なかったのになぁ。。
悪循環を払拭すべく、移植にシフト。
転院して初めての移植なので、方法や何個戻すかもこれから決めるようです。
悪いループを切るには、1つにこだわらず思い切って変えるのもよいかと思います。
状況が好転しないと、妊活をやめたくなる。
本当にやめたい訳じゃないのに、そういう答えになることは避けたい。
転院にしろ、お休みするにしろ、モチベーションが上がらない時は何かを変えてみることがお勧めです。