採卵抑制方法による結果
採卵抑制も色々です。
ややマニアックな話ですが、ちょっと「へー」と思ったので今日は書いてみたいと思います。
排卵抑制といえば…
・ボルタレン(ロキソニン)
・セトロタイド(ガニレスト)
そんなところが有名ですかね。
採卵の刺激と同様なんですが、これもまた個人差が強いものです。
ほぼ刺激のない自然で採卵(薬なしやクロミッドくらいはある程度)だと、近辺ではボルタレンが多いイメージです。このセットなら、採卵結果予想外だったということは少なく、割と予想通り採れている印象です。刺激方法がマイルドで抑制がセトロタイド、それだとやたら効果があったのか結局採れたのが未成熟だったりしたこともありました。
刺激をしないので、大体成熟卵(主席卵胞)が1個採れればというところです。育っている卵胞の数やE2の数値にもよるかと思いますが、元々卵胞の数が少ない場合あまり抑制しすぎると、抑制力が勝ってしまうのか成長がストップしたような状態で採卵に至っている印象です。とはいえ、抑制しないと卵胞の大きさも大きいし、E2も高いし、LHも上がってきてる…抑制しないと怖いです。。(ジャンプするのも控えてという指示もあるくらいだから、やはり抑制は重要です)
薬連日の刺激系だと、あまりボルタレン(ロキソニン)だけということはなく、大体セトロタイド(注射)も入ってきます。プラス刺激をしていくので、刺激もしてるけど抑制もしているという何とも不思議な数日を送ることになります。それがぴったり合う方は、空胞なく全部採れたり、成熟卵がちゃんと採れたりしています。が…、抑制が効きすぎて卵胞の成長が若干後退しているような状態(卵胞が小さくなっている)だったり、未成熟や超未成熟だったりすることもあります。自然と同様、E2や卵胞の大きさからするときっちり抑制しないとそれこそ排卵済みになったりします。
抑制と刺激
シーソーみたいな関係です。
とはいえ、シーソーだけでもだめで、仲良くしてもらわないといけない時もあります。
・自然ならFSHとLHに乗せて、卵胞の成長が推進、抑制していく
・刺激ならFSH製剤、HMG製剤を打って卵胞の成長を促進し、抑制していく
卵胞の成長度合いと、抑制具合。
この関係がうまくいかなければ、うまく卵が採れない…
抑制しすぎてもだめだけど、抑制しないと卵胞が育たない。
なかなか難しいですが、採卵結果がいまいちの方は抑制方法がカギになっているかもしれません。
バランスが大事!