妊娠できる未来を描けるか

気になっていたのでいつかは書いてみたかったのですが、色んな誤解を招く場合もあるので個々の解釈にお任せします。

 

妊活をされている方々に向き合うことが多く、タイミング法から体外受精まで方法は様々です。

タイミングでできないからクリニックに通ってみたり、人工授精したり、体外受精に進んだり、勿論卵子提供を受けるために海外に渡る方もいます。

卵子提供はさておき。。

体外受精まで進んだのにうまくいかない。確かに何十回とやってうまくいかないのは年齢のせいかと聞かれると・・・

それはYesともNoとも、答えがありません。

年齢によって染色体異常の確率が上がるので、それにより当たりが出ない状況ですが、まぁこれだけではないけど一番答えに近い気がします。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

38歳女性、43歳男性のご夫婦の話です。

結婚して4年、不妊治療歴も4年。着床前診断と双方の染色体の検査以外は全てやった。

勿論体外受精に進んだし、移植も採卵も何回もした。それでもできないし、先生も頭を抱えている状況。

結局疲れて、今年からは妊活をお休みされています。一応タイミングとったりはしているのですが、高度治療はお休みされています。そんな中、先日いらした際にご主人側から言われたのが・・・

「離婚することになりました。」

え??????

なんとなくそうなるのではないかという気はしていましたが、妊活に全力投球なご夫婦だったので妊活が無くなったらどうなるんだろう、燃え尽き症候群みたいになるのではという心配がありました。

お二人とも、不妊に該当する様な原因はありませんでした。年齢要素も低い気はしますが、何が原因でうまくいかないのはわかりませんでした。(タイミングもかなりの回数、とれてたし。)

 

“ただなんとなく、授かる気がしなかった。”

私の率直な感想です。

 

私が介入すべき問題ではなかったけど、妊娠して子供がいる情景を想像し難かったんです。あとは、双方のご両親も元々結婚を快く思っていなかった。ご夫婦二人も、本当に欲しいのかを聞いたけど、欲しいというよりは、妊活のステップとしてどうすべきなのかを考えたい、できることを進めたい、そんな答えでした。

必死さという、簡単な表現ではあるけど、必死さが伝わらなかった。子供がいる情景を想像できなかった私は、人としても鍼灸師としてもどうかと思いますが・・・。

ファーストインプレッションでどうしてもそう思う時は、前に前に治療を進めることを勧めません。時間も金銭面も消費するのに、うまくいかない可能性を感じる場合は勧めません、というか勧められないですね。

という意味では、誰でも来てくださいという場所ではないのが当サロンです。難しい場合はお断りしています。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

別のご夫婦で、事実婚4年(不妊治療3年)を経てお別れし、パートナーが変わったらすぐ妊娠されたケースもあります。

ご年齢は女性が42歳、男性は46歳。

前パートナーの方も検査上問題はなく、ご本人も問題はなかったのに妊娠には至りませんでした。そんな状況下でしたが、新しいパートナーとは1度の性交渉で妊娠に至ったのです。

この方も前述の方と同様で、前のパートナーとの間に子供がいるイメージは皆無でした。ですが新しいパートナーと出会ってからの彼女は、一点の曇りがないくらい前向きでした。あれ、妊娠できそうだなと思ったのはよく覚えています。

これならうまくいく気がしていました。そして、それが早い段階で答えが出た結果でしたね。

 

何が言いたいかというと・・・

パートナーを変えろという話ではないです。

原因があったところでそれを解決できないのが現状である場合、やれることはやった方がいいのは確かですが、分からないものを解決するのは非常に難しいし、今の段階で解決はできないでしょう。

本当に子どもが欲しいのかを考えてみていただきたい。

目的が妊活をする、であっては難しいのです。

妊娠は医療でうまくいく部分と、ブラックボックスの部分を合わせ持っています。

最後のブラックボックス部分を変えるのは、「思い」「未来を描けるか」だと思っています。

思いはなんとなく見えるから。

スピリチュアルが苦手な方はごめんなさい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

不妊治療

前の記事

最後の移植を見守って
不妊治療

次の記事

早発閉経からの妊娠