運動率良ければ人工授精でも

昨日夜ご連絡があり、出産のご報告でした。

とてもおめでとうとは言えない、忘れられない夜でした。

なんの前触れもなく突然何かが起こるのは、妊娠特有ではあるものの、本当に突然でした。

安定期過ぎて、7ヶ月手前。。急な破水で出産。

もちろん赤ちゃんは1キロ満たない状態です。

生命力を信じるしかないなと、何とか育ってほしいです。

 

頑張れ赤ちゃん。

__________________

 

さて。

本屋さんに行くと、「妊活」向け雑誌が本当に多いですね。

SNSやネットも、本当にたくさん「妊活」「不妊治療」のワードをよく見かけます。

不妊鍼灸や、漢方薬局、もちろんクリニックの紹介まで幅広く載っています。

 

妊娠しやすいお料理のレシピも載っていたりしますね。(妊娠できるかは謎ですが、少しでも近づきたいですからね。)

これだけいろんな情報が錯綜していると、何を基準に考えればいいのか、頭の中が混乱しそうです。

実際、そういったお声は多いです…。

 

”人工授精って意味あるんですか?”

タイミング法・人工授精されていらっしゃる患者様によく聞かれます。

 

下記は4回以上人工授精を施行した累積妊娠率です。

40歳未満で約20%、40歳以上で10〜15%である。

80%以上の不妊患者がAIHでは妊娠が難しい。また、妊娠例は、88.0%が4周期以内に妊娠する。
若年女性でもAIHを5周期以上続けてもわずか3〜5%しか妊娠を期待できない。

そのため3〜4周期AIHを行っても妊娠しない場合はARTを検討すべきである。

(日本産婦人科学会より抜粋)

 

人工授精自体はほぼ自然に近い、不妊治療法なのでタイミング法よりはるかに妊娠率が上がるかと言うと

そうでもなかったりします。

年齢によっては、2回ないし3回ほどされて体外受精に進まれる方もいます。

あとは、AMH(抗ミュラー管ホルモン)が低い場合も、早々にステップアップされている印象ではあります。

 

明らかに原因がある場合、

・排卵障害

・性交障害

・フーナーテスト不良

・頚管粘液が少ない

 

上記が当てはまれば、治療効果が期待できるそうです。

あと体外受精メインで施行しているクリニックでも、精子の運動率が良ければ人工授精を1度トライすることを勧められることもあるようです。実際に人工授精でうまくいかれた方もいます。

 

逆に、原因が不明な場合。よく言われている、「ピックアップ障害」。

(排卵した卵は卵管に吸い込まれるはずが、吸い込まれないというもの。つまり、卵が卵管にいないので精子と出会うことはまず無く、受精しないので妊娠は難しい状態。)

やはり何回か人工授精をされた場合は、頃合いを見て、体外受精を視野に入れて検討するのも良いかと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

不妊治療

前の記事

hCGが下がったか確認を
妊活

次の記事

今更ですが妊娠の仕組み