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  • 分割胚って実は優秀だという話

    新型出生前診断

    というニュースに、新しい検査かしらとよくよく見たら・・・

    今まで検査ができなかった診療所や小規模なクリニックでも受けられるようになるとの発表でした。

    認可施設が増え、全国どこでも受けられるようになるという意味では良かったです。

    検査においてはリスクもあるのは理解していますが、胚を直接検査する着床前診断よりはリスクも低いのと血液検査だけなので簡便ではあるかと思います。まだまだ検査費用は高額ですが、35歳以上の方だと今後認可施設が増えることで受ける方も増えるかもしれません。

     

    さて。

    19日を皮切りに地方からいらしていた患者さまも通院を再開しています。

    急に不妊治療のクリニックも増えたような気がします。採卵はギリギリOKだったけど、移植に関しては前向きではどこもなかったのでようやく移植周期に入ろうかという方が多くいらっしゃいます。

    このコロナ の状況もまたいつ自粛になるか分からないので、今のうちに治療を進めようという方が多いかなと思います。

     

    今回の移植で最後の患者さま。

    2人目を授かりたい一心で頑張っておられました。1人目の時に凍結していた胚が3個あり、内2個(胚盤胞)を移植するも着床せずでした。そこからコロナに突入してしまい、移植が今期まで延期した形となっていました。

    今回戻した胚は分割胚。(このクリニックは2日目胚)

    内膜の暑さも十分で、うまくいって欲しいものです。

    最後っていわれると、感慨深いものです。永遠に頑張り続けるものでもないし、もっと頑張りましょうと他人が言えるわけでもないです。ただ、ご主人さまの為にもと思うお気持ちを思うと、なんとかうまくいって欲しい。色んな家族の形がある中で、個人的にご主人さまの為にも頑張りたいという思いは、非常に胸を打たれます。ここに産まれたら幸せだよと、心底思うものです。

    うまくいきますように・・・

     

    分割胚と胚盤胞。

    やはり胚盤胞の方が妊娠率は高いです。こちらの患者さまが通われているクリニックなんかは圧倒的に胚盤胞の妊娠率が高いです。となると皆さん仰られるのが、分割胚は妊娠しないでしょ、と思う方がほとんどです。私もそう思うことは確かにありました。

    でも分割胚って、例えば3個卵が採れたとします。

    3個中3個とも受精し、分割していく。その過程の中で一番育つのが速い卵が分割胚として凍結されます。(または新鮮胚移植される)つまり、その周期で採れた卵の中で一番育ちの良い卵が分割胚として選ばれています。ですので、むしろ一番成長の早い有能な卵というわけです。

    胚盤胞は結局、結果論として胚盤胞にはなっていますが、2日目あるいは3日目の時点では分割胚として競り勝った卵よりは成長が遅いのです。2日目(3日目)では有力ではなかったということになります。

    分割胚として存在したけど、胚盤胞まで培養していたらなっていた可能性は大いにあり得ます。

    以上から、別に分割胚だからと言って悲観することはないかと思います。

     

    分割胚は意外にも、妊娠においては有力選手だということを忘れずに投げやりにならずに移植に臨んでほしいものです。

     

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