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    先日いらした患者さま。

    まぁ怒るのも無理はないのですが、4月2日の移植がキャンセルになった方。

    ご年齢は46歳。

    キャンセルになってしまい、いつまで休めばいいのかわからない状況下で断念したわけですが・・・

    蓋を開ければ結局は治療を禁止するものではなく、自己判断でとのお話でした。

     

    あの時移植させてくれれば良かったのにと、行っても仕方ないけどその患者さまがおっしゃった、

    「この数日で閉経したらどうしてくれるんだろうと思うと、やっぱり次は何なんでも治療する」と、

    うちで宣言されました。

     

    ”この数日で閉経したら・・・”

    この言葉がどうにも刺さるというか、目が覚めるというか、非常に難しい問題だなぁと思いました。

    閉経することは誰にもわからないし、ホルモン値見たところでいつそうなるかは誰にも分かりません。

     

    また別の話ですがクリニックの先生に、

    「私だったらこんな怖い状況下で妊娠はしたくないし、移植はお勧めできない。妊婦にも胎児にも影響が出るかのしれない可能性があるから、移植は控えて欲しい。」と。

    患者さまは、若い女医さんだったというわけです。

    これは一生埋まらない溝だし、頭ではわかるけど若いあなたに何が分かるんだろうと思うわけです。

     

    この数日、移植どうする問題に格闘していますが答えはわからないです。

    治療を勧めるもしなければ、止めもしません。

     

    ただこないだのように、

    閉経して移植できないくらいなら、今何がなんでも移植したい。

    そう言われたらもうそれを応援するしかないですね。

    涙が出てくる。。

     

     

    体外受精で生まれた友人の話を以前書いたのですが、まぁ優秀で可愛くて元気です。賢明に元気な様子を見て私も元気がもらえます。そんな彼女も同業ですが。。

    健康そのものですしね。彼女は26歳になりました。

    何の話??と思われますが、

    今の話とこの話は共通点があります。

     

    コロナウィルス感染症にかかった妊婦が、どの段階かで罹患したとする。

    その場合、胎児に感染するのか、分娩時に感染するのか。胎児に障害が出るのか。感染した胎児は、死亡率が何%と割り出せるものなのか、手術が必要なのか、寿命が短いのか、母体にも後遺症を残すのか。

    よくご存知の風疹はまさに障害を残すと明確なので、必ずワクチンは接種する、もしくはかからないよう外出を控えるなどの対策をします。

    コロナウィルスがどこまでの影響があるのかわからない、ワクチンも薬もない。確かに怖いですが、重篤な症状が出るか出ないかは今の時点では誰にもわからないです。

    時間的猶予のある方は妊活を休めばいいと思いますし、私もそこは賛成できます。

    ただ、閉経が近いかもしれない、AMHがほぼ0だとか、そんな状況の方が休んだ方がいいのかというと、もうこれは自己判断でしかないです。

    体外受精も当初は、今もですが、産まれた子が70、80歳になってその後がどうなるかは、これもコロナウィルス同様分かりません。寿命を迎えて人生を全うした後、分かることだからです。それも1人ではなく、多くの人が寿命を迎えなければ体外受精で産まれた子はどうなのかという問題も解決することはありません。

    非常に難しい話ですが、やっぱり閉経を待つよりは移植をする、これは私も後押ししたいです。

    一生後悔するのはどちらもかもしれないけど、先に閉経が近いのだとしたら、無責任ながらも彼女の後押しをしてしまうことになりました。

    医療としては不正解なのかもしれないけど、人として選択をしたことが患者さまにとって良い答えであったと思いたい。

     

    こんな時代なので、正解はないけど後悔のない選択をして欲しいです。

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